インタビュー記事を公開しました (神戸)

先輩の声

神戸大学大学院 経営学研究科

 

JBCCは、自由にチャレンジできる場所。

平等に機会が与えられ、こけても失敗しても何の問題もない。

そんなチャンス、ここ以外にない。

 

室山 加奈子さん

所属:大手IT企業

部署:ECインキュベーション開発部

 

  MBAに入学したてで、課題をこなすのもままならない4月、そんな中でJBCC出場を決めたきっかけは?

 一番は、「何もできない自分だからこそ、こんなチャンスやってみるしかない!」と思ったことです。私は、7回の転職を経験しているんですが、MBAの同級生は大手企業一社でキャリアを積み重ねている方が多く、自分とは正反対の“めちゃくちゃきちんとした人たち”ばかり。そんな中で自身はというと、4月の授業ではレポートでも思うような点が取れず、「MBAはそんな甘い所じゃないぞ!」とガツンとやられていました。周りの人はちゃんとできているのに、自分は全然できない。でも落ち込むよりも、そんな周りに自分も追いつきたいという気持ちの方が大きかったですね。だからこそJBCCという機会は「自分にもこんな挑戦に参加できるチャンスがあるんだ!」と思いました。通常会社では経営に関わる重要なプロジェクトには中々参加できませんよね。でも、JBCCなら全力投球して、こけても失敗しても、業績にも成績にも影響しない。そんな機会は他にはありません。「これをやらない手はない!」と思い、出場を決めました。

 

− 2年連続で出場されていますが、1年目と準優勝された2年目はどう違いましたか?

1年目は予選通過すらできなかったのですが、1年間学んだ知識を総動員して挑んだ2年目、グランドファイナル進出が決まった瞬間は、嬉しさで感情が爆発しました。実際、その年は真剣に優勝を狙っていたので、結果には悔しさもありましたが、あの瞬間の喜びは忘れられません。

セミファイナルでは、タイマーを忘れてしまった同ブロックの他校チームに自分のタイマーをお貸ししたのですが、チームメンバーには「敵に塩を送るようなことをして!」と茶化される一幕もありました(笑)。でも相手の方がすごく感謝してくださって、懇親会の席で仲良くなりました。その方とは今も交流が続いています。

 

JBCCでは、全国の出場チームが皆同じ課題に取り組むのに、様々に異なった戦略ストーリーが生み出されることが面白いんですよね。本戦会場で初めて出会った出場者同士も、お互いに自分たちの提言に込めた思いを話すことですぐにその距離が縮まります。特に懇親会では、決勝進出チームには多くの方が話しかけてくださるのでモテモテですよ(笑)。

 仕事や学業との両立はどうでしたか?

 「時間はなんとかできる」というのが私の経験からの感想です。大変であることは事実ですが、神大MBAのカリキュラムには数カ月に渡るグループワークプロジェクトもあるので、チームでの取組みには慣れている部分もありました。予選、本選とも最後の約2週間に集中力を全力投下して、短期集中でやりきった感じです。皆、定時まで仕事をして、メンバーの1人のオフィスに集合していたのですが、それをケース企業である“小木製作所に出勤”と呼んでいました(笑)。放課後に集まる部活みたいな感じでしたね。本戦の前日は、泊まり込みで最終の仕上げをしましたが、全員で床や膝にパソコンをのせて黙々とカチャカチャやった時間は、今となってはとても思い出深い経験です。

 

 JBCCに出たことで、実際の業務に何か変化はありましたか?

 そうですね、課題解決スキルが向上したと思います。JBCCの課題は、与えられたケースの綿密な分析とそれに対する確実で創造的な戦略が求められます。その対象は企業全体の戦略という大きなものですが、問題をどう捉え、どうアプローチするかを導き出す思考のプロセスは、課題解決のフレームワークとして日常の業務の中でも非常に有効です。バックグラウンドの違う相手とも、まずその問題をどう捉えているのかをしっかり話すことで、建設的な議論ができるようになりました。今はJBCCとMBAでの経験と学びを生かして、課題解決スキルについての社内勉強会なども行っています。その点では、自社にも自身が得たことを少しは還元できているかなと思います。

 参加を検討している皆さんへ送るメッセージを頂けますか?

 MBAで得た学びをそのまますぐに経営層の立場で実践できる人は、少ないのではないでしょうか。ましてや、間違うことを恐れず、思いっきりチャレンジできる機会は、実際の仕事ではなかなか得られません。その点においてJBCCは本当に貴重な機会だと思います。それぞれのビジネススクールで学ぶ今しかないチャンス。迷っている方はぜひ挑戦してみてください!